5分で出来るストレスチェックの質問の意味

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仕事上のストレスを原因に不調を訴える労働者が増えています。厚生労働省の調べによると、2014年の自殺者のうち2,227人は仕事上のストレスを苦に自らの人生に幕を引きました。そうしたうつ病といったメンタルの病気を理由にした退職、自殺者の増加を防ぐため、2015年12月、国は従業員50人以上の企業に年一回のストレスチェックを義務付けました。

「5分で出来るストレスチェック」とは?

国がストレスチェックの基本となるものとして推奨しているのが、厚生労働省の「5分で出来るストレスチェック」です。厚生労働省が提供するポータルサイト「こころの耳」で選択式の質問に答え、各々のストレスレベルが診断されます。57項目からなる質問は「職業性ストレス簡易調査票フィードバックプログラム」に基づいて作成されています。

「5分で出来るストレスチェック」はあくまで基本的なセルフチェックに利用するものであり、労働者が自らこのチェックを行っただけでは法に従ったストレスチェックが済んだことにはなりません。国は今後、対応プログラムを提供予定ですが、曖昧な点や細かな取り決めが多く、企業間でも意見が分かれています。

参考:平成26年の状況|自殺統計に基づく自殺者 – 内閣府http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/toukei/h26.html

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4つのグループで構成される質問群

「5分で出来るストレスチェック」は4つのカテゴリに分かれた質問で構成されており、それぞれ仕事に関する質問が17問、直近1ヶ月の心の状態に関する質問が29問、人間関係に関しての質問が9問、仕事・家庭の満足度に関する質問が2問となります。

計57問の質問ひとつひとつに4つの選択肢から答えていきます。回答が終わった後は、「ストレスの原因因子」、「ストレスによる心身反応」、「ストレス反応への影響因子」の3つの結果のグラフが評価に応じたアドバイスと共に表示されます。

この質問群によって回答者のストレスを多角的にとらえ、高ストレス者の発見につなげようという狙いです。簡易的なものとはいえ、平成7年から11年まで入念な研究を行い、その妥当性が確認されているようです。

参考:こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(うつ病・自殺対策を含む)|厚生労働省:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(過労死・自殺対策を含む)

http://kokoro.mhlw.go.jp/

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労働者のメンタルを把握するために

ストレスチェックの義務化を受けて企業は対応に追われていますが、 ストレスチェックの内容を過度に信頼しすぎるのも良くないかもしれません。逆にストレスの問題を気に留めず、ストレスチェックに必要性を感じていない企業もあります。労働者本人や、各部署といった段階で、各々のストレスチェックが必要になってくるでしょう。

義務化されたからといって、基準を満たすためだけにストレスチェックを行っていたのでは意味がありません。高ストレス者を割り出し、ストレスによる自殺やメンタルの病を未然に防がなくてはならないのです。潜在的な高ストレス者を見つけるため、管理者は敏感にならなくてはならないでしょう。また、労働者が自分のストレスに早期対応するためにも、出来ることがあるはずです。

人付き合いや表情に現れないストレスは、意外なところで表面化するかもしれません。一つの例がビジネスチャットです。ログが残るビジネスチャットであれば、微妙な文章の変化を確かめることが出来ます。レスポンスや発言自体が極端に少なくなっている場合は危険なサインと言えるでしょう。また、ストレスはスタンプといったカジュアルなコミュニケーションにこそ顕著に現れてくるかもしれません。以前はスタンプを使ったフランクなコミュニケーションをとっていたスタッフが最近はめっきりスタンプを使わなくなってしまった…という場合、管理者はそのスタッフに対して気を配る必要があるでしょう。

ストレスは死に至る問題であり、労働者は過度のストレスから守られなければなりません。事が起こってからでは遅いのです。ストレスチェック、ビジネスチャットといったツールを使い、最悪の自体を未然に防ぐ必要があるのです。

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